タイ古式マッサージの施術効果について
タイマッサージの手技は、指圧・マッサージ、ストレッチ、整体・矯正の3つの種類に大きく分けられます。つまりタイマッサージは、こった筋肉を指圧やマッサージでほぐし、緩んだ筋肉をストレッチで伸ばし、最後に歪んだ背骨や関節を矯正するトータルな手技療法と考えられます。またタイマッサージでは、手のひらや指先だけでなく、肘や膝、拳や足といった体の各部も使い、全ての動作をゆっくり行うため、マッサージをする側の体への負担は、比較的少なく、施術そのものが適度な運動となるため、受ける側と共に、ダイエットの効果は非常に高いといえます。次に、タイマッサージの主な施術効果を挙げます。
1. 筋肉の柔軟性が増し、老化が防止できる。
私たちの体は、生まれた時には非常に柔軟性に富んでいますが、10代をピークに筋肉は硬くなり、関節の可動範囲も狭くなり、内臓や運動機能も低下し、老化が進みます。硬くなった筋肉内には、老廃物が停滞し、痛みを出したり、筋力の低下を招きます。
タイマッサージでは、筋肉を十分にほぐすため、筋肉内の老廃物を外に排出し、こりを取り去り、酸素や新しい栄養素を取り入れ、もともとの柔軟性を取り戻し、筋肉を若変えらせることができるのです。
2. 自律神経のバランスが取れ、体と心がリラックスできる。
私たちの体は、交感神経と副交感神経の2つの自律神経によって支配されています。自律神経は、血圧、脈拍、呼吸、体温、消化・吸収、免疫、ホルモンなどをコントロールしていて、強いストレスを感じると交感神経が優位になり、体は戦闘状態になります。その結果、血圧上昇、心拍数増加、筋肉硬直、呼吸数増加、内臓機能低下、免疫力低下、ホルモンのバランスの崩れなどが生じます。
タイマッサージにより筋肉のこりがほぐれると、自律神経は本来のバランスを取り戻し、副交感神経が優位になり、脳はリラックスし、筋肉も緩み、精神的にも肉体的にもリラックスすることができるのです。
3. 呼吸が長く深くなり、半覚半眠の状態を体験できる。
私たちの体は、食べ物を消化吸収し、呼吸により酸化反応を続けて、エネルギーを得ています。この時、酸素が不足すると、体質が酸性化し病気を受け付けやすい体になります。また、炭酸ガスの排出が充分でないと、神経の働きは鈍くなり、筋肉は硬化し、各臓器の働きも低下してしまいます。
タイマッサージでは、ストレッチをする側もされる側も吐く息が中心の長い呼吸になるため、酸素が良く入り、炭酸ガスが排出されるため、体質の酸性化を防ぐことができます。また、この時の呼吸は、釈尊が悟りを開いた時の「アナパーナ・サティ」呼吸法で、脳波は、アルファー波が多く瞑想状態となり、集中力が高まり良いインスピレーションを得ることができるのです。
4. 体の歪みがなくなり、神経痛、関節痛が解消される。
私たちの体は、左右・前後のバランスの悪いスポーツ(ゴルフ、野球、テニス、ボーリングなど)や不良姿勢(猫背、横座り、片側に鞄をかける)などで、筋肉の緊張に差ができ、背骨や関節が歪みます。歪んだ体では、神経や血管が圧迫され、神経痛・血行障害・内臓の機能低下などが起こります。
タイマッサージには、左右の筋肉を対称的にマッサージする手技と、骨盤、股関節、仙腸関節、腰椎、胸椎などを矯正する動作があるため、関節のずれがなくなり、体の前後左右のバランスも良くなり、神経や血管、リンパ管の圧迫がとれ、腰痛、神経痛、関節痛、血行障害、むくみ、内臓の機能低下などが解消されるのです。
5. 慢性病に対しての施術効果と予防効果
私たちの体には、内臓に異常がある場合、その内蔵に対応した皮膚や結合織、筋肉などが反応する反射というシステムがあります。特に、背骨の両脇にある脊柱起立筋には、反射部位が多く存在し、内臓の反応がこりとして現れます。そして、その反射部位の圧痛やこりに対して施術をすることにより、関連した内臓の機能を改善することができるのです。
タイマッサージで反射部位をほぐすと、各臓器に関係する様々な慢性病(頭痛、不眠症、めまい、花粉症、鼻づまり、耳鳴り、喘息、気管支炎、五十肩、心臓病、高血圧、低血圧、胃腸病、肝臓病、腎臓病、生理痛、不妊症など)の改善に効果があり、それらの慢性病を予防し、病気を未然に防ぐこともできるのです。