寒い冬がやってきます。皆様いかがお過ごしでしょうか？

一度は耳にした事がある❝幸せホルモン❞『オキシトシン』

私もfacebook等でも何度か触れてきた神経伝達物質オキシトシン。

結論からいうと、

【オキシトシン】はマッサージなどのセラピーを受ける事でも分泌できるという事です。

オキシトシンは、1906年にヘンリー・デールという人が発見しました。

『迅速な出産』という意味のギリシャ語が語源だとか。

脳下垂体をすりつぶした汁が陣痛を引き起こすと発見し、その中の物質が陣痛を早めると考え、オキシトシンと名付けたそうです。

また、この物質が射乳を促す事から哺乳類の出産・授乳になくてはならないとも。

ですので出産後の女性はオキシトシンが爆発的に増えると言われています。

女性ホルモンのエストロゲンとの関係が深いと言われるオキシトシンですが、男性も分泌しますし、何歳になっても分泌する事ができると考えられています。

オキシトシンは、セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンなど従来から知られる神経伝達物質に影響を与えて、神経ネットワークや血流を介して多くの連鎖反応を引き起こします。

その効果は

◆幸福感が増す

◆他者への信頼が増す

◆記憶力の向上（ソーシャルメモリーの向上、人の名前を覚える等）

◆ストレスの軽減

●血圧を下げる

●心肺が遅くなる

●皮膚・粘膜の血流量が増える

●筋肉の血流量は減少する

●コルチゾール（ストレスホルモン）の濃度を下げる

●傷の治癒ペースが速くなる

●炎症を抑える

●痛覚の麻痺（痛みを和らげる）

●消化・吸収がよくなり、エネルギーの貯蔵を効率よく行う

※昔から言われる《幸せ太り》の正体も↑コレが原因ではと考えられているとか。

オキシトシンが皮膚刺激によって分泌される事がわかっています。

マッサージなどを　適度にあたたかい環境で　皮膚に適度にリズミカルな刺激受けると、筋肉が程よく弛緩して、血流も良くなり、オキシトシンの分泌が促されるのです。

神経経済学の専門家のポールJザック氏によると１５分間の背中へのマッサージでもオキシトシンの分泌を確認できたとか。

近年、「タッチセラピー」と呼ばれる背中などをなでて心身を回復させるセラピーが医療や介護の現場でも導入されている。

※１分間に４０回マッサージ・なでる場合５ｃｍ範囲事で分泌されやすくなるとか。

ストレスを強く感じる場面だと、ドーパミンやノルアドレナリン・コルチゾールが増大しています。

もちろんエネルギッシュである・戦う・困難に向き合う・仕事に取り組む時には必要不可欠な事です。

しかしソレらが増大し過ぎてしまうと心拍亢進・血管収縮・筋肉や関節可動域の委縮など逆効果の「恐怖反応」が起きてしまいます。

しかし、そこにオキシトシンが加わると『絆反応』が生まれ、新しい環境下や緊張する場面でも、ドーパミンやアドレナリンの良い所は残しつつ、集中力や勇気・好奇心が増したりします。

実際、オリンピックやフィギュアスケートの競技直前に選手とコーチのやり取りで選手のパフォーマンスが変わる事もしばしば。

私自身も水泳競技のフィジカルトレーナー時代に大会当日に選手を触る事には、そういった意味もあると信じてきました。

不安がる子供も手を繋いだり抱っこすると落ち着くのもそれかもしれませんね

オキシトシンの分泌を促すには

●マッサージを受ける

●人とのスキンシップやハグをする（グルーミング効果）

●大勢の人と食事をしたり運動したり

●ペットなど動物を愛でる

●やわらかい物（ソファー・ラグ・ぬいぐるみ・クッション）をさわる

●心地よい音楽を皮膚から感じる

●他者に親切にする（心のスキンシップも分泌を促す）

●人をほめたり感謝する

●良い香りを嗅ぐ

●良い音楽や映画、小説などで感動する

●入浴

※狭い居酒屋やスナック、大勢の人と入る銭湯や温泉もオキシトシン分泌にも関係するとも言えます（現在は感染症予防の観点から必要以上の不用意な近接接触は注意が必要だと思います）

ここまで書くと良い事だらけのオキシトシンではありますが

多過ぎたり、オキシトシン感受性が強すぎると良くない事もあります。

それが

部外者に対して攻撃的になる（動物だと出産後気が立ったりも）

仲間意識や絆が強くなる余り部外者に対して排他的・差別的になってしまう

愛や情が強くなってしまうが故に執着やこだわり、見返り要求も大きくなってしまう

記憶力に関するメリットも挙げましたが恐怖体験やトラウマも強く残ってしまう事も

何事もほどほどが良いですね

以前、ブログでも書きました『冬季型ウツ・ウインターブルー』など寒い日照時間の短い秋冬は心身共に疲れてしまう人も多い季節。

あたたかいクローバー整体で施術を受けて心身ホッコリしてオキシトシン出してみませんか？

今季は新メニュー『温熱薬石』もご用意。

リラックスアロマと心地よい音楽、あたたかい手でお待ちしてます。